働きながら通訳案内士を目指す|試験日から逆算する学習スケジュール

働きながら通訳案内士を目指す人の学習スケジュールの立て方を紹介する記事のアイキャッチ

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『仕事をしながら通訳案内士を目指したいけれど、いつから何を始めればいいの?』と迷っている方も多いですよね。

結論から言うと、通訳案内士のスケジュールは「8月の筆記試験」から逆算して組むのが基本です。そのうえで、免除があるか、2回目の受験かによって、月ごとにやることを変えていきます。

この記事を読むと、自分の状況に合った月ごとの学習計画の立て方が分かります。

目次

通訳案内士試験の1年のスケジュール

先に結論

全国通訳案内士試験は毎年1回です。2026年度は、6月に願書申請、8月に筆記試験、11月に口述試験、翌年1月に最終結果という流れでした。

まずは試験の1年の流れを押さえておきましょう。2026年度の施行要領にもとづく日程です。

時期2026年度の日程やること
願書申請6月1日〜7月9日マイページから電子申請、免除の申請
筆記試験8月16日(日)5科目のマークシート試験
筆記の結果通知9月25日(金)予定マイページで通知
口述試験11月29日(日)選んだ外国語で10分程度
最終結果2027年1月22日(金)予定官報で発表、マイページでも公開

2027年度の日程は、まだ公表されていません。毎年JNTOが施行要領で公表するので、受ける年度の施行要領で確かめてくださいね。

試験全体の仕組みは全国通訳案内士試験の全体像の記事で、仕事としての通訳案内士は通訳案内士とは?の記事で紹介しています。

願書申請は筆記の約2か月前

2026年度は、願書申請の締め切りが7月9日でした。免除を使う方は、この期間内に合格証明書などをアップロードする必要があります。

期間が終わった後に検定に合格しても、その年度は免除を申請できません。検定で免除を狙う方は、結果が出る時期も計画に入れておきましょう。

筆記試験日から逆算する考え方

ここが大事なところです

ゴールの筆記試験日を先に置き、願書申請、過去問の仕上げ、各科目の勉強の順に、後ろから予定を埋めていきます。

『今日から何となく始める』だと、気づいた時には願書の締め切りが迫っていることも。そこで、試験日から逆にさかのぼって予定を決めていきます。

逆算スケジュールの作り方
  1. カレンダーに筆記試験日と願書申請期間を書き込む
  2. 筆記試験の前の1か月を、過去問の仕上げと総復習にあてる
  3. 願書申請の月に、免除の書類をそろえる予定を入れる
  4. 残りの月を、科目ごとに割り振る
  5. 筆記の後、口述試験までの約2か月を話す練習にあてる
  6. 月末ごとに過去問で進み具合を確かめる日を決める

いちばん大事なのは、最初に「今の自分の点数」を知ることです。JNTOが公開している過去問を、本番と同じ時間で1回分解いてから計画を立てると、どの科目に何か月かけるかが決めやすくなります。過去問の使い方は過去問の使い方の記事でまとめています。

3つのパターン別、月ごとの学習計画表

先に結論

免除なし・英語の筆記が免除・2回目の受験の3パターンで、月ごとにやることを変えます。下の表は、2026年度の日程を目安に、前年の10月から始める場合の例です。

自分に近いパターンを選んで、月の予定を決めてみてください。

時期免除なし(5科目)英語の筆記が免除2回目の受験
10〜11月過去問で現状を知る、外国語の基礎過去問で知識4科目の現状を知る前回の科目別の結果を見直す
12〜2月外国語と日本地理・日本歴史日本地理・日本歴史不合格だった科目に集中
3〜4月通訳案内の実務と一般常識通訳案内の実務と一般常識不合格だった科目の続き
5月過去問の2回目、弱点の洗い出し過去問の2回目、口述の練習を週1回過去問の2回目
6〜7月願書申請、過去問を本番の時間で願書申請と免除書類、過去問願書申請と前年度合格科目の免除申請
8月総復習と筆記試験総復習と筆記試験総復習と筆記試験
9〜11月口述試験の話す練習口述試験の話す練習口述試験の話す練習
免除なし・英語免除あり・2回目の受験の3パターン別に月ごとの学習計画を示した図解

免除なしで5科目を受ける場合

外国語の勉強は、成果が出るまでに時間がかかります。最初の半年は外国語を毎日少しずつ続けながら、地理と歴史を並べて進めるのがおすすめです。

通訳案内の実務は、観光庁の通訳ガイドテキストが原則の範囲なので、範囲がはっきりしています。春に集中して読めば、ほかの科目に時間を回しやすくなります。

英語の筆記が免除の場合

英検1級などで英語の筆記が免除になる方は、知識4科目に時間を集中できます。そのぶん、口述試験の話す練習を早めに始められるのが強みです。

『筆記が終わってから口述の準備をすればいい』と思いがちですが、実は5月ごろから週1回でも話しておくと、秋に慌てずに済みます。

2回目の受験の場合

前年度の筆記で合格した科目は、次の年度に限り免除を申請できます。前年度に5科目すべて合格して口述で不合格だった方は、筆記全体の免除を申請して口述から受けられます。

ただし、どちらも自動では免除になりません。毎年あらためて、願書申請期間内に申請する必要があります。前年度の結果の見方は勉強法の記事でも触れています。

よくある失敗

「去年受かった科目だから大丈夫」と思い込んで、免除の申請を忘れてしまうケースがあります。願書を出す時に、前年度の合格科目にチェックを入れたかを見直しておきましょう。

始める時期が遅い場合は、どこを縮める?

表は前年の10月から始める例ですが、年が明けてから始める方もいますよね。その場合は、科目の期間を縮めて、過去問で弱点を早めに見つけることを優先します。

始める時期縮め方の例
1月ごろ地理・歴史と実務・一般常識を並行し、5月の過去問2回目は残す
4月ごろ免除を使える科目がないか先に確かめ、基準点との差が大きい科目に絞る
6月以降過去問を中心にして、出た所から覚える形に切り替える

始めるのが遅くても、過去問から入れば「何が出るか」を知ったうえで勉強できます。あきらめる前に、まず1回分を解いてみてください。

筆記の後から口述試験までの約2か月

2026年度は、筆記試験が8月16日、結果通知が9月25日、口述試験が11月29日でした。筆記の結果を待つ間も、口述の練習は始めておけます。

口述試験の中身

口述試験は選んだ外国語で10分程度です。日本語を外国語に訳して質疑に答える問題と、3つのテーマから1つを選んで説明し質疑応答するプレゼンテーション問題の2題があります。

たとえば週に3日、観光地や日本の行事を1つ選んで、外国語で2分ほど説明して録音してみてください。「この時期のおすすめはどこですか?」のような質問を自分で用意して答える練習も効果的です。

働きながら続けるための1週間の組み方

先に結論

平日は短い時間でできること、休日はまとまった時間が必要なことに分けると、仕事があっても続けやすくなります。

社会人の方は、毎日決まった時間を取るのが難しいですよね。そこで、時間の長さに合わせてやることを決めておきます。

使える時間向いていること
通勤などの10〜15分単語の確認、新聞1面の見出しメモ、白地図の見返し
平日の夜30分通訳ガイドテキストを1章読む、逆引き年表に1行足す
休日の午前過去問を1科目、本番の時間で解く
休日の午後間違えたところの見直し、外国語の和訳と説明の練習

『忙しい週は、何もできなかった』という日もあると思います。そんな週は、休日に過去問を1科目だけ解く、と決めておくと、勉強が途切れにくくなります。

働きながら通訳案内士の勉強を続ける1週間の組み方を示した図解
続けるためのチェック
  • 月の初めに、その月にやる科目を決めている
  • 通勤などの短い時間でできることを用意している
  • 休日のどこかで、過去問を解く時間を取っている
  • 月末に、進み具合を確かめる日を決めている

仕事が忙しい時期をあらかじめ入れておく

年度末や繁忙期など、仕事が忙しくなる時期は前もって分かることが多いですよね。その時期は勉強の量を減らす前提で、前後の月に少し多めに割り振っておくと、計画が崩れにくくなります。

「この月は単語と時事メモだけ」と決めておくだけでも、気持ちがずいぶん楽になります。

スケジュールについて、よくある相談

知恵袋などで読まれている相談から、スケジュールに関わるものを3つ選んで答えます。

「通訳案内士の資格は、独学で取れますか?」

多く読まれている相談です。公式の資料と過去問は無料で手に入るので、独学で準備することはできます。

ただ、独学では計画を自分で立てて守る必要があります。この記事の逆算スケジュールのように、試験日から月ごとの予定を先に決めておくと、独学でも迷いにくくなります。

独学で気をつけたいのは、口述試験の話す練習です。筆記の知識科目は本と過去問で進められますが、外国語で受け答えする練習には相手がいるほうが進めやすい、という点は頭に入れておきましょう。

「一次試験の勉強は、どういうふうに進めればいい?」

まずは過去問を1回分解いて、科目ごとの今の点数を知るところから始めましょう。合格基準点との差が大きい科目から、月の割り振りを多めにしていきます。

筆記は科目ごとに合否が決まるので、1科目でも基準点に届かないと口述に進めません。得意な科目を伸ばすより、苦手な科目を基準点まで上げる計画が大切です。

「英語の筆記が免除になる場合、ほかの科目はどう進める?」

英語が免除になると、日本地理・日本歴史・一般常識・通訳案内の実務の4科目が残ります。表の「英語の筆記が免除」の列のように、冬は地理と歴史、春は実務と一般常識、と季節で分けると進めやすいです。

浮いた時間は、口述試験の話す練習に回してみてください。口述は外国語で10分程度、訳と質疑、プレゼンテーションの2題です。

計画どおりに進まない時と、講座を使うかどうか

先に結論

計画がずれたら、筆記試験日は動かさずに、残りの月の割り振りを見直します。時間が限られる方は、講座やレッスンで「何をどの順にやるか」を任せるのも一つの方法です。

計画どおりに進まないのは、よくあることです。『もう間に合わないかも』と感じたら、まず月末の過去問の結果を見て、基準点に近い科目と遠い科目を分けてみてください。

計画を立て直す手順
  1. 過去問を解いて、科目ごとの基準点との差を書き出す
  2. 差が小さい科目は、復習だけに絞る
  3. 差が大きい科目に、残りの月を多めに割り振る
  4. 免除を使える科目がないか、もう一度確かめる

独学で進めるか、講座や英会話レッスンを使うか

自分で計画を立てて、ずれても立て直せる方なら、独学で十分に準備できます。公式の資料と過去問を中心に、自分のペースで進めるのもいい選択です。

一方で、こんな場面では講座やレッスンを使うと進めやすくなります。

こんな場面講座やレッスンが役立つ理由
仕事で勉強できる時間が限られる学ぶ順番が決まっていて、計画を考える時間が減る
何から始めるか決められないカリキュラムに沿って進められる
和文外国語訳を添削してほしい自分の訳を見てもらえる
口述試験で話す相手がいない外国語で話す練習の時間を確保できる

講座の選び方は講座・予備校の選び方の記事で、学び方ごとに比べています。口述に向けた話す練習は、オンライン英会話の使い方の記事で紹介しています。

通訳案内士ドットコム

独学に不安があるなら、講座やオンライン英会話を比べてみませんか

和文外国語訳の添削や口述試験の練習相手など、独学では用意しにくい部分だけでも講座やオンライン英会話を使うと準備が進めやすくなります。学び方の比べ方と、資料請求で講座を選ぶ時のチェックポイントをまとめました。

講座の選び方通訳案内士の講座の選び方を見る

当サイト内の解説ページに移動します。講座の内容・料金・受講期間は各講座の公式案内でご確認ください。

よくある質問

通訳案内士の勉強は、何か月前から始めればいいですか?

決まった期間はありません。過去問で今の点数を確かめ、基準点との差が大きい科目が多いほど早めに始めるのがおすすめです。この記事の例では、前年の10月から始める計画にしています。

2027年度の試験日はいつですか?

まだ公表されていません。毎年JNTOが施行要領で公表するので、受ける年度の施行要領で確かめてください。

口述試験の練習はいつから始めればいいですか?

筆記の後でも約2か月ありますが、5月ごろから週1回でも外国語で話しておくと、秋に慌てずに済みます。

願書申請の時期に気をつけることはありますか?

免除を使う場合は、願書申請期間内に書類をアップロードする必要があります。願書承認後は免除申請の追加や変更ができないので、書類がそろってから申請すると安心です。

前年度に合格した科目は、自動で免除になりますか?

自動では免除になりません。次の年度に限り申請できるので、願書申請期間内に免除を申請してください。

まとめ

この記事の要点
  • 2026年度は6月に願書申請、8月に筆記試験、11月に口述試験という流れ
  • 学習スケジュールは筆記試験日から逆算して、月ごとに科目を割り振る
  • 免除なし・英語免除あり・2回目の受験で、月ごとにやることを変える
  • 平日は短い時間でできること、休日は過去問など時間がかかることに分ける
  • 計画がずれたら試験日は動かさず、基準点との差で残りの月を見直す
通訳案内士ドットコム

通訳案内士ドットコム 編集部

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