通訳案内士の学校・予備校の選び方|通学・通信・オンラインを比べる

通訳案内士の学校・予備校の選び方を表したアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が観光庁・日本政府観光局(JNTO)など公的機関の公開情報を調べて独自に執筆しています。記事内に資格講座・オンライン英会話への案内(広告)を含みます。

通訳案内士の学校や予備校を調べ始めると、通学・通信・オンラインと選択肢が多くて迷いますよね。

結論から言うと、講座選びは「自分が独学でつまずきそうな部分を、どの講座が埋めてくれるか」で決めるのがいちばんの近道です。

この記事では、学び方ごとの違いと、資料請求で同じ物差しを当てて比べる方法、口述試験の話す練習をオンライン英会話で補う組み合わせまでお伝えします。

目次

通訳案内士の学校・予備校では何を教わるの?

先に結論

講座が扱うのは、筆記試験の5科目と、口述試験の2題です。
自分が受ける科目と言語にきちんと対応しているかが、選ぶ時の出発点になります。

『予備校に行けば全部まとめて面倒を見てもらえるのでは』と思う方も多いはずです。

ただ、全国通訳案内士試験は科目ごとに性格がまったく違います。
講座によって得意な科目も、扱う言語も変わるんです。

まずは試験の中身をざっと見ておきましょう。
2026年度の施行要領とガイドラインでは、筆記試験は次の5科目です。

科目時間満点合格基準点(原則)講座で差が出やすいところ
外国語90分100点70点和文外国語訳の添削があるか
日本地理30分100点70点地図や写真を使った問題の演習量
日本歴史30分100点70点観光地と結びつけた説明の仕方
一般常識20分50点30点観光白書や時事問題の扱い方
通訳案内の実務20分50点30点通訳ガイドテキストの読み方

外国語の筆記は、読解・外国語文和訳・和文外国語訳・外国語での説明の4題を基準にしています。
すべてマークシート方式ですが、訳や説明の力そのものが問われる中身です。

筆記に合格すると、口述試験に進みます。
口述は10分程度で、通訳と質疑、プレゼンテーションの2題を外国語で行います。

科目ごとに講座へ期待できること

日本地理と日本歴史は、外国人観光旅客の関心が強い観光資源に関わる基礎知識が出題の中心です。
講座では、観光地と地図を結びつけて覚える流れを用意していることが多いでしょう。

一般常識は、前年度に発行された観光白書の主要施策や、新聞の1面で大きく扱われた時事問題が例に挙げられています。
範囲が広いので、どこを重点的に読むかを講座に絞ってもらえると助かりますよね。

通訳案内の実務は、観光庁が令和7年4月に発行した「通訳ガイドテキスト(初版)」が原則の試験範囲です。
このテキストは観光庁のサイトで公開されているので、講座がどう読み解くかを見るのがポイントになります。

講座ごとに「守備範囲」が違う

例えば、英語の講座は多くても、タイ語やポルトガル語の講座は見つけにくいことも。
また、筆記対策だけの講座もあれば、口述対策だけを切り出した講座もあります。

科目の詳しい中身

筆記の出題形式は筆記試験(1次試験)の5科目の解説で、口述の流れは二次試験(口述試験)の解説でまとめています。
講座の説明を読む前に、試験の形を一度つかんでおくと比べやすくなります。

独学・通信講座・通学・オンラインを比べてみましょう

先に結論

学び方は「質問できるか」「添削があるか」「話す相手がいるか」「時間の自由度」の4つで比べると、違いがはっきりします。

全国通訳案内士の学校や予備校というと、教室に通う形を思い浮かべるかもしれません。
実は今は、通信やオンラインで受けられる形もかなり広がっています。

下の表は、学び方ごとの向き不向きを編集部でまとめたものです。

学び方質問できるか添削話す相手時間の自由度向いている人
独学自分で調べるなし自分で探す高い計画を自分で立てて続けられる人
通信講座講座の仕組みによる講座による少ないことが多い高い教材の順番に沿って進めたい人
通学講座その場で聞けるあることが多い講師や受講仲間低い決まった時間に通える人
オンライン講座講座の仕組みによる講座によるライブ授業ならあり中くらい通学は難しいが授業は受けたい人
オンライン英会話講師に聞ける試験の添削は想定外毎回ある高い口述の話す練習を増やしたい人

表の「講座による」は、講座ごとに中身が大きく違うところです。
資料請求の時に、ここを重点的に確かめていきます。

学び方5つを質問・添削・話す相手・時間の自由度で比べた図解

学び方は組み合わせて使ってもいい

『どれか1つに決めないといけない』と思い込む必要はありません。
実際には、科目ごとに学び方を変える方が無理なく続くこともあります。

組み合わせの例筆記の4科目外国語の筆記口述試験
独学中心型過去問と公開資料で独学独学オンライン英会話で練習
筆記は講座型通信講座やオンライン講座講座の添削オンライン英会話で練習
口述だけ講座型独学独学口述対策の講座
通学中心型通学講座通学講座通学講座と英会話の併用

例えば、英語の筆記が免除で地理と歴史だけ受ける方なら「独学中心型」が合いやすいでしょう。
逆に、和文外国語訳に自信がない方は「筆記は講座型」で添削を受けると安心です。

通訳案内士のオンライン講座が増えている理由

通訳案内士のオンライン講座は、住んでいる地域に関係なく受けられるのが大きな利点です。
口述試験の受験地は限られていますが、練習は自宅からできるんです。

一方で、録画を見るだけの形だと、通信講座とあまり変わらないことも。
ライブで質問できるのか、録画中心なのかは確かめておきましょう。

通学講座の良いところ
  • その場で質問できる
  • 受講仲間と練習できる
  • 学習のペースが保ちやすい
通学講座で気をつけたいところ
  • 通える場所と時間が限られる
  • 欠席分の補い方を確かめる必要がある
  • 言語の選択肢が少ないことがある

講座を選ぶ時に確かめたいチェックリスト

先に結論

資料やサイトを見比べる前に、確かめる項目を先に決めておくと、宣伝の言葉に振り回されません。

講座の案内を何冊も読んでいると、どれも良さそうに見えてきますよね。
そこで役に立つのが、あらかじめ決めたチェック項目です。

講座選びのチェックリスト
  • 自分が受ける科目と言語に対応しているか確かめる
  • 口述試験対策が含まれているか、別料金の講座かを確かめる
  • 和文外国語訳の添削があるか、何回までかを確かめる
  • 質問できる仕組み(メール・授業内・回数)を確かめる
  • 受講期間が受ける年度の試験日に間に合うかを確かめる
  • 教育訓練給付制度の対象かを厚生労働省の検索システムで確かめる

チェック項目ごとに、資料のどこを見るか

項目を決めても、資料のどこに書いてあるか分からないと時間がかかりますよね。
目安として、次のように見る場所を決めておくと早く比べられます。

チェック項目資料で見る場所書いていない時の聞き方
科目と言語講座の対象・コース一覧「私の受ける言語と科目は対象ですか」
口述試験対策カリキュラムの後半「口述の練習は何回ありますか」
添削課題提出の説明「和文外国語訳の添削は何回までですか」
質問の仕組みサポートの案内「質問はどの方法で何回までできますか」
受講期間申し込みの条件「最後の回はいつ終わりますか」

問い合わせは、メールで聞くと答えが手元に残るので、後で比べやすくなります。
同じ質問文を2〜3講座に送ると、答えの違いがそのまま比較材料になるんです。

免除の有無で「必要な講座」は変わる

例えば、英検1級を持っていて英語の筆記が免除になる方なら、外国語の講座は要りません。
日本地理や日本歴史だけを扱う講座を探せばよいんです。

免除の対象になる資格は、免除制度の一覧で確かめられます。
TOEICは公開テストのみが対象で、得点の有効期間もあるので気をつけてください。

資料請求で2〜3講座を同じ物差しで比べる手順

ここがこの記事でいちばんお伝えしたいところです。
講座は1つだけ見ても良し悪しが分からないので、2〜3講座を並べて同じ項目で比べます。

資料請求から比較までの流れ
  1. 自分が受ける科目と言語を書き出す
  2. 対応している講座を2〜3つに絞って資料を請求する
  3. 下の比較シートに同じ項目で書き込む
  4. 空欄になった項目は講座に問い合わせる
  5. 試験日から逆算して間に合う講座を選ぶ

比較シートは、紙でもスマホのメモでも構いません。
次のような形で、横に講座を並べてみてください。

確かめる項目講座A講座B講座C
対応する科目
対応する言語
口述試験対策
和文外国語訳の添削
質問の方法と回数
受講期間と試験日
教育訓練給付制度
無料体験や見本教材

空欄が残った講座は、問い合わせて埋めます。
問い合わせへの答え方そのものも、受講後のサポートを想像する材料になりますよ。

資料請求した講座を同じ項目で比べる比較シートの図解

口述試験の話す練習はオンライン英会話で補う

先に結論

講座で筆記を固めつつ、口述の「声に出す量」はオンライン英会話で増やすという組み合わせは、時間が限られる方に向いています。

『筆記は講座で何とかなりそうだけど、英語で話す相手がいない』という方は多いはずです。
口述試験は、人の質問にその場で答える力が問われます。

一人でできる練習は、録音して聞き直すところまでなんです。
相手からの思いがけない質問に答える練習は、人と話さないと積めません。

口述試験の話す練習を自宅のオンライン英会話で補うイメージ写真

オンライン英会話の使い方の例

たとえばDMM英会話は、24時間いつでもレッスンできると案内しているオンライン英会話です。
1回のレッスンは25分で、世界各国の講師とつながれます。

1万以上の無料教材が追加料金なしで使えて、入会金や教材費は不要で月額料金だけの仕組みです。
日本人講師もいるので、最初の学習相談を日本語でしたい方にも使いやすいでしょう。

確かめておきたいこと

DMM英会話に通訳案内士試験専用のコースがあるわけではありません。
口述の題材は自分で用意して、講師に質問役をお願いする使い方になります。
無料登録から始められますが、無料体験の内容は時期で変わるのでDMM英会話の公式サイトで確かめてください。

レッスンでは、例えばこんなお願いをしてみてください。

「I’d like to practice explaining Japanese culture. Could you ask me questions after my talk?」
「Sure. Please start whenever you’re ready.」

この一言を伝えるだけで、25分が口述の練習時間に変わります。

25分の使い方やること
最初の数分あいさつと今日の題材を伝える
前半用意した題材を外国語で説明する
中盤講師から質問してもらい、その場で答える
後半言い直したい表現を講師に確かめる
終わった後言えなかった表現をノートに書き足す

レッスンの組み立て方はオンライン英会話の使い方で詳しく紹介しています。

英語以外の言語で受ける方は

英語以外の言語は、オンライン英会話のような手軽な練習先が見つけにくいことがあります。
その場合は、口述対策を扱う講座や、その言語を話す人との言語交換を探すのも一つの方法です。

通訳案内士の学校選びでよくある相談

先に結論

「予備校はどのレベルの人向け?」「通信講座はある?」「専門学校に通う前に何をする?」といった相談は、自分の今の位置を確かめると答えが見えてきます。

ここでは、知恵袋で多く読まれている相談を要約して、編集部の考え方をお伝えします。

予備校はどのくらいの語学力の人を対象にしているの?

社会人で英語に自信がなく、予備校についていけるか不安だという相談です。

講座によって、想定している受講者のレベルはかなり違います。
資料や説明会で「どのくらいの語学力の人を想定しているか」を直接聞いてみてください。

口述試験の基準は原則7割で、評価項目にはコミュニケーションや文法・語彙が入っています。
語学の土台が足りないと感じるなら、試験対策の前に英会話で話す量を増やす段階を挟むのも手です。

ちなみに、相談の中で「予備校の対象レベルを英検で言うと?」と聞かれることがありますが、試験側が英検の級で目安を示しているわけではありません。
はっきり分かっているのは、英検1級を持っていれば英語の筆記が免除になる、ということです。

通訳案内士の通信講座はあるの?

通信教育で学べる講座があるかを知りたい、という相談も読まれています。

通信講座やオンライン講座は、実際に複数あります。
ただ、科目や言語の対応範囲が講座ごとに違うので、上のチェックリストで確かめてから選びましょう。

中国語のガイドになりたいが、専門学校に通う前に何をすればいい?

中国語の検定で中級くらいの方が、通訳の専門学校に通うまでの道筋が分からないという相談です。

まず試験の形を知るのが先です。
JNTOの過去問ページで、中国語の筆記を1回分見てみると、今の力との距離がつかめます。

学校を探す前にやっておきたいこと
  • JNTOの過去問で受ける言語の問題を1回分見る
  • 中国語検定1級やHSK6級など免除の対象を確かめる
  • 筆記と口述のどちらに時間がかかりそうか見当をつける

中国語は、中国語検定試験1級やHSK6級180点以上などで筆記が免除になります。
詳しくは中国語の通訳案内士の解説を見てください。

申し込む前に気をつけたいこと

先に結論

講座は「試験日に間に合うか」から逆算して選びます。
無料体験や資料で、授業の進め方を先に確かめておきましょう。

2026年度の試験は、筆記が8月16日、口述が11月29日です。
翌年度の日程は、毎年JNTOが施行要領で公表します。

願書の申請期間は2026年度で6月1日から7月9日まででした。
講座の受講期間が、受ける年度の申請期間や試験日とずれていないかを見ておきましょう。

よくある失敗

受講期間が試験日より後まで続く講座を選び、試験までに範囲が終わらないことがあります。
申し込む前に、カリキュラムの最後の回がいつかを確かめてください。

試験日から逆算した申し込みの目安

いつ申し込むかは、受ける科目の数と、使える勉強時間で変わります。
次の表は、2026年度の日程に当てはめた逆算の考え方の例です。

時期の目安やること
願書申請期間の前受ける科目と免除を決め、講座の資料を集める
願書申請期間マイページで申請し、免除の書類をアップロードする
筆記試験まで筆記の講座や過去問で科目ごとに仕上げる
筆記の結果通知から口述まで口述の練習を集中して増やす

2026年度は、筆記試験の結果通知が9月25日の予定で、口述試験は11月29日でした。
口述の練習期間は2か月ほどなので、口述対策の講座は早めに空きを確かめておきましょう。

独学で進めるか、講座や英会話レッスンを使うか

独学で合格を目指すのも、十分に筋の通った選び方です。
JNTOは過去の筆記問題の一部を解答例つきで公開しているので、教材は手に入ります。

それでも、講座や英会話レッスンが役立つ場面ははっきりあります。

  • 口述試験で話す相手がいない
  • 和文外国語訳を誰かに添削してほしい
  • 仕事や家事で勉強時間が限られている
  • 何から手をつければいいか決められない

当てはまるものが多いなら、講座やオンライン英会話を比べてみる価値はあります。
独学との比べ方は独学で合格できるかの解説も参考にしてみてください。

通訳案内士ドットコム

独学に不安があるなら、講座やオンライン英会話を比べてみませんか

和文外国語訳の添削や口述試験の練習相手など、独学では用意しにくい部分だけでも講座やオンライン英会話を使うと準備が進めやすくなります。学び方の比べ方と、資料請求で講座を選ぶ時のチェックポイントをまとめました。

講座の選び方通訳案内士の講座の選び方を見る

当サイト内の解説ページに移動します。講座の内容・料金・受講期間は各講座の公式案内でご確認ください。

勉強の全体の進め方は通訳案内士の勉強法、口述の練習メニューは二次試験対策の練習方法でまとめています。

よくある質問

通訳案内士の学校に通わないと合格は難しいですか?

学校や予備校に通わずに独学で目指す方もいます。JNTOが過去の筆記問題の一部を公開しているので、教材は手に入ります。話す相手や添削が必要な部分だけ講座や英会話レッスンで補う方法もあります。

通訳案内士のオンライン講座と通信講座は何が違いますか?

一般的に、通信講座は教材や録画で自分のペースで進める形が中心です。オンライン講座はライブ授業で質問できる形もあります。どちらの形かは講座ごとに違うので、資料で確かめてください。

全国通訳案内士の予備校は何講座くらい比べればいいですか?

2〜3講座を同じ項目で比べると違いが見えやすくなります。対応科目、口述対策、添削、質問の仕組み、受講期間を並べて書き出してみてください。

英語以外の言語の講座が見つからない時はどうすればいいですか?

筆記の4科目は言語に関係なく共通なので、日本地理や日本歴史の講座は使えます。外国語の部分は、JNTOの過去問で形を確かめながら独学し、話す練習は言語交換などで補う方法があります。

講座に教育訓練給付制度は使えますか?

対象かどうかは講座ごとに違います。厚生労働省の検索システムで、講座が対象になっているかを確かめてください。

まとめ

この記事の要点
  • 講座は自分が受ける科目と言語に対応しているかから確かめる
  • 学び方は質問・添削・話す相手・時間の自由度の4つで比べる
  • 資料請求は2〜3講座を同じ比較シートに書き込んで比べる
  • 口述の話す練習はオンライン英会話で量を増やす組み合わせもある
  • 申し込みは試験日から逆算し、無料体験や資料で中身を確かめる
通訳案内士ドットコム

通訳案内士ドットコム 編集部

通訳案内士の仕事と資格の仕組み、全国通訳案内士試験の科目・日程・免除制度、勉強法、登録と研修、講座の選び方までを整理している通訳案内士の情報サイトです。 公式サイト

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