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『中国語で通訳案内士を目指したいけれど、試験はどんな内容で、中国語の検定は使えるの?』と気になっている方も多いですよね。
結論から言うと、中国語の通訳案内士は、全国通訳案内士試験を「中国語」で受けて合格し、都道府県に登録した人のことです。中国語の筆記は、3つの検定のどれかを持っていれば免除を申請できます。
この記事を読むと、中国語で受ける時の試験の中身と、免除を使うかどうかの判断のしかたが分かります。
中国語の通訳案内士とは?中国語になるのはどこ?
全国通訳案内士試験の外国語10言語のうちの1つが中国語です。中国語になるのは「外国語の筆記」と「口述試験」で、日本地理・日本歴史・一般常識・通訳案内の実務は日本語で受けます。
全国通訳案内士試験では、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、韓国語、タイ語の10言語から選べます。中国語で合格して登録すると、中国語の全国通訳案内士として仕事ができるんです。
『中国語が話せれば、それで受かるのかな?』と思いますよね。実は、試験の半分以上は日本の地理や歴史などの知識を問う科目なんです。
| 試験の段階 | 科目 | 使う言語 |
|---|---|---|
| 筆記(第1次) | 外国語 | 中国語 |
| 筆記(第1次) | 日本地理・日本歴史 | 日本語 |
| 筆記(第1次) | 一般常識・通訳案内の実務 | 日本語 |
| 口述(第2次) | 外国語訳と質疑・プレゼンテーション | 中国語 |
通訳案内士という仕事そのものは通訳案内士とは?の記事で紹介しています。言語ごとの違いをまとめて見たい方は、外国語10言語の違いと選び方の記事も参考にしてみてください。
受験資格に国籍の決まりはある?
受験資格は、年齢、性別、学歴、国籍等に関係なく、どなたでも受験できるとされています。中国語が母語の方も、日本語が母語で中国語を学んできた方も、同じ試験を受けられます。
ただ、日本地理や日本歴史などの4科目は日本語の問題です。中国語が母語の方は、日本語で出題される知識科目の準備に時間を取っておくと安心ですよ。
英語と中国語の2カ国語で受けることもできる
試験は二カ国語での受験もできます。たとえば英語と中国語の両方で申し込む、という形です。
ただし受験手数料は一カ国語ごとにかかるので、二カ国語だと倍になります。金額は受ける年度の施行要領で確かめておきましょう。
中国語で受ける試験の内容と流れ
中国語の外国語筆記は90分・100点満点で、合格基準点は原則70点です。口述試験は10分程度で、中国語で訳す問題とプレゼンテーションの2題を受けます。
まずは筆記の外国語科目から見てみます。中国語でも、ほかの言語と同じく読解・訳・説明の4題が基準になっています。
| 外国語筆記の問題 | 配点の目安 | 中国語で練習しておきたいこと |
|---|---|---|
| 読解1題 | 40点程度 | 観光や文化をテーマにした中国語の文章を時間内に読む |
| 外国語文和訳1題 | 20点程度 | 中国語の文を自然な日本語に直す |
| 和文外国語訳1題 | 20点程度 | 観光案内の日本語を中国語にする |
| 外国語での説明1題 | 20点程度 | 日本の文化や行事を中国語で説明する |
全科目がマークシート方式(多肢選択式)なので、記述式で書く問題はありません。それでも、訳や説明として適切なものを選ぶには、自分で訳せる力があるほうが迷いにくいです。
口述試験は中国語で10分程度
筆記に合格すると、口述試験に進みます。2026年度の日程では、筆記試験が8月16日、口述試験が11月29日でした。
口述試験の中身は2題です。
- 試験委員が読み上げる日本語を中国語に訳し、関連した質疑に答える(メモを取ってよい)
- 提示される3つのテーマから1つを選び、中国語で説明して質疑応答をする
評価されるのは、プレゼンテーション、コミュニケーション、文法及び語彙、発音及び発声、ホスピタリティの5つです。合格基準点は原則7割とされています。口述試験の詳しい流れは二次試験(口述試験)の記事で紹介しています。
中国語の口述試験の受験地
口述試験の受験地は、英語・中国語・韓国語だけが東京近郊、大阪近郊、福岡市の3か所から選べます。それ以外の言語は東京近郊のみです。
関西や九州にお住まいの方にとっては、移動の負担を抑えやすい言語なんです。
『筆記は近くの会場で受けたのに、口述は遠くまで行くの?』と心配な方もいますよね。筆記の受験地は札幌市、仙台市、東京近郊、名古屋市、大阪近郊、広島市、福岡市、沖縄県の8か所で、口述より選択肢が多くなっています。会場と時間は、11月上旬頃に届く口述試験受験票で知らされます。
中国語で筆記が免除になる3つの検定と申請の準備
中国語検定試験1級、HSK6級180点以上(旧HSK高等試験9級以上)、華語文能力測験(TOCFL)Level6精通級(C2)のどれかがあれば、中国語の筆記の免除を申請できます。どれも有効期限はありません。
中国語の免除は、3つの検定から選べます。『どの検定を受ければいいの?』と迷う方のために、申請に使う時の準備とあわせて並べてみました。
| 検定 | 免除になる基準 | 有効期限 | 申請時に用意するもの |
|---|---|---|---|
| 中国語検定試験 | 1級 | なし | 合格を示す証明書などをPDFかJPEGにする |
| HSK | 6級で180点以上(旧HSK高等試験9級以上) | なし | 得点が分かる成績の証明などをPDFかJPEGにする |
| 華語文能力測験(TOCFL) | Level6精通級(C2) | なし | 合格を示す証明書などをPDFかJPEGにする |
どの書類が認められるかは、施行要領で細かく決まっています。手元の証明書が使えるかどうかは、受ける年度の施行要領で確かめてくださいね。

どの検定を選ぶ?状況別の考え方
3つとも免除の効果は同じです。違うのは、どれをすでに持っているか、これから受けやすいのはどれか、という点です。
| あなたの状況 | 考え方の例 |
|---|---|
| 中国語検定試験の1級をすでに持っている | そのまま免除申請に使える |
| HSK6級を受けたことがある | 得点が180点以上かを成績で確かめる |
| TOCFLを受けたことがある | Level6精通級(C2)に届いているかを確かめる |
| まだどれも持っていない | 本試験の中国語筆記を受けるか、検定を先に受けるかを日程で決める |
まだ検定を持っていない場合、検定の結果が願書申請期間に間に合うかがポイントです。期間のあとに合格しても、その年度は免除を申請できません。
申請で気をつけたいこと
免除は、持っているだけでは使えません。願書申請期間内に、マイページから書類をアップロードして申請する必要があります。
- 願書申請期間(2026年度は6月1日〜7月9日)の中で申請する
- 合格証明書などをPDFかJPEGにしておく
- 願書承認のあとは、免除申請の追加や変更ができないと知っておく
- 免除があっても受験手数料は減額されないと理解しておく
『検定の結果が出てから追加すればいいや』と考えて願書だけ先に出すと、あとから免除を足せません。検定を使う予定なら、書類がそろってから申請するのが安心です。
ほかの言語や科目の免除もまとめて知りたい方は、免除制度の一覧の記事をどうぞ。
中国語の合格者数は?JNTOの公表値で見る
JNTOの公表値では、中国語の最終合格率は2023年度9.7%、2024年度11.7%、2025年度10.8%でした。毎年数十人が合格しています。
『中国語は英語より受かりにくいの?』という声もよく聞きますよね。JNTOが公表している数字を並べると、次のとおりです。
| 年度 | 中国語の受験者数 | 最終合格者数 | 最終合格率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 268 | 29 | 10.8% |
| 2024年度 | 264 | 31 | 11.7% |
| 2023年度 | 319 | 31 | 9.7% |
同じ2025年度の英語は、受験者3,180人・最終合格500人・15.7%でした。受験者の数は英語がとても多く、中国語は毎年300人前後です。
受験者数には、筆記試験の免除を受けた人も含まれています。合格率は年度でかなり変わるので、1年分だけで「難しい」「易しい」と決めつけないほうがよいです。
数字から分かること
中国語は、3年続けて30人前後が最終合格しています。受験する人が英語より少ないぶん、中国語の全国通訳案内士は全体の中でも数が限られています。
同じアジアの言語として比べたい方は、韓国語の通訳案内士の記事も読んでみてください。韓国語も口述の受験地が3か所から選べる言語です。
中国語の通訳案内士について、よくある相談
知恵袋などで多く読まれている中国語の相談から、試験に関わるものを3つ選んで答えます。
「中国語はまだ初級レベル。通訳ガイドになるまで何をすればいい?」
中国語を学び始めたばかりで、何から手をつければいいか分からないという相談です。まずは試験の形を知ることから始めるのがおすすめです。
JNTOは過去の筆記試験問題の一部を言語別・科目別に公開しています。最新年度の中国語の問題を1回分見て、今の自分との距離を確かめてみてください。
距離が大きいと感じたら、検定で段階的に力をつけ、最終的に免除の基準を目指す道もあります。日本地理や日本歴史は語学と並行して進められるので、早めに手をつけておくと楽になりますよ。
「中国語が母語です。中国語で受験できますか?」
受験資格に国籍の決まりはないので、中国語を母語とする方も中国語で受験できます。外国語の筆記は、3つの検定のどれかで免除を申請することもできます。
ただし、日本地理・日本歴史・一般常識・通訳案内の実務は日本語での出題です。中国語の力に自信があっても、この4科目と口述試験は別に準備が必要だと考えておきましょう。
「中国語の筆記は免除。口述試験の対策はどうすればいい?」
筆記の外国語を検定で免除にして、口述試験の練習に悩んでいる方も多いです。口述は、日本語を中国語に訳す問題と、テーマを選んで説明する問題の2題です。
たとえば「この神社は商売繁盛の神様として知られています」のような一文を、中国語にして声に出してみる練習がおすすめです。録音して聞き返すと、言いよどむところがはっきりします。
口述では、全国通訳案内士としての受け答えも見られます。「道に迷ったお客様にどう声をかけますか」のような場面を想像して、中国語で丁寧に答える練習も入れておきましょう。
「ここは何が有名ですか?」と聞かれたら、2〜3文で答えてから、もう一言つけ加える。そんな受け答えを、テーマを変えて繰り返しておくと本番で慌てにくくなります。
中国語で合格を目指す勉強の進め方
「中国語の筆記を受けるか、免除にするか」を先に決め、残りの知識科目と口述の準備に時間を割り振るのが進めやすい順番です。
中国語の受験者は、中国語の力にかなり差があります。自分の状況に近いものから、最初の一歩を選んでみてください。
- JNTOの過去問ページで、最新年度の中国語の問題を1回分見る
- 3つの検定のどれかで免除を申請できるかを確かめる
- 日本地理・日本歴史・一般常識・実務の過去問を本番の時間で解く
- 合格基準点との差が大きい科目から、週ごとの時間を決める
- 観光地を1つ選び、中国語で3文の説明を作って録音する

状況別に、時間をかけたいところ
| 状況 | 時間をかけたいところ |
|---|---|
| 中国語が母語 | 日本語の知識科目と、通訳ガイドテキストの読み込み |
| 中国語の検定1級相当を持っている | 知識科目と口述の話す練習 |
| 中国語を勉強中 | 中国語の読解と訳、知識科目の並行 |
勉強の進め方に迷ったら、講座やオンラインのレッスンを比べてみるのも一つの方法です。学び方の違いは講座・予備校の選び方の記事で比べています。
通訳案内士ドットコム
独学に不安があるなら、講座やオンライン英会話を比べてみませんか
和文外国語訳の添削や口述試験の練習相手など、独学では用意しにくい部分だけでも講座やオンライン英会話を使うと準備が進めやすくなります。学び方の比べ方と、資料請求で講座を選ぶ時のチェックポイントをまとめました。
講座の選び方通訳案内士の講座の選び方を見る当サイト内の解説ページに移動します。講座の内容・料金・受講期間は各講座の公式案内でご確認ください。
よくある質問
中国語の通訳案内士の試験は、全部中国語ですか?
中国語で受けるのは外国語の筆記と口述試験です。日本地理・日本歴史・一般常識・通訳案内の実務の4科目は日本語で出題されます。
中国語の筆記が免除になる検定は何ですか?
中国語検定試験1級、HSK6級180点以上(旧HSK高等試験9級以上)、華語文能力測験(TOCFL)Level6精通級(C2)の3つです。どれも有効期限はありません。
中国語の口述試験はどこで受けられますか?
中国語は東京近郊、大阪近郊、福岡市から選べます。会場と時間は11月上旬頃に届く口述試験受験票で知らされます。
中国語の合格率はどれくらいですか?
JNTOの公表値では、最終合格率は2025年度10.8%、2024年度11.7%、2023年度9.7%でした。年度で変わるので、最新の数表で確かめてください。
まとめ
- 中国語の通訳案内士は、全国通訳案内士試験を中国語で受けて合格し、登録した人
- 中国語になるのは外国語の筆記と口述試験で、知識科目4つは日本語
- 中検1級・HSK6級180点以上・TOCFL Level6精通級(C2)で筆記の免除を申請できる
- 免除は願書申請期間内の申請が必要で、承認後は追加できない
- 口述試験の受験地は東京近郊・大阪近郊・福岡市から選べる





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