通訳案内士試験の過去問の使い方|2023年度などをJNTOで確認

通訳案内士試験の過去問の使い方を紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が観光庁・日本政府観光局(JNTO)など公的機関の公開情報を調べて独自に執筆しています。記事内に資格講座・オンライン英会話への案内(広告)を含みます。

『通訳案内士試験の2023年度の問題って、どこで見られるの?』と探している方も多いですよね。

結論から言うと、過去の筆記試験問題の一部は、JNTO(日本政府観光局)のサイトで年度別に公開されています。解答例もついているので、まずはここから始めるのがいちばん確かです。

この記事では、過去問の探し方と、最新年度から解いていく3段階の使い方、古い年度の問題を使う時の注意点をお話しします。

目次

通訳案内士試験の過去問はどこで見られる?

先に結論

JNTOのサイトの過去問ページで、過去の筆記試験問題の一部が解答例つきで公開されています。年度ごとのページから、言語別・科目別のPDFを開けます。

全国通訳案内士試験を行っているJNTOは、参考書や教科書の販売はしていません。そのかわり、過去の筆記試験問題の一部を、解答例も含めてウェブサイトで公開しています。

過去問は、JNTOの全国通訳案内士試験 過去の試験問題のページから見られます。この記事を書くにあたって、2022年度から2026年度までの年度別ページを確かめました。

公開されているもの内容
年度別のページ2022年度から2026年度までのページを確認
外国語の問題言語別のPDF
日本地理・日本歴史・一般常識・通訳案内の実務科目別のPDF
解答例問題とあわせて公開

『公式の過去問は、全部の問題が見られるの?』と気になる方もいるかもしれません。JNTOの案内では、公開しているのは過去の筆記試験問題の「一部」とされています。どこまで載っているかは、年度ごとのページで確かめてみてください。

過去問を開くまでの手順

はじめて見る方のために、過去問のPDFを開くまでの流れを並べておきますね。

過去問のPDFを開く流れ
  1. JNTOの過去の試験問題のページを開く
  2. 解きたい年度のページを選ぶ
  3. 外国語は自分の受ける言語のPDFを、ほかの科目は科目別のPDFを開く
  4. 解答例のPDFも一緒に保存しておく
  5. 紙に印刷するか、タブレットに入れて本番に近い形で解く

口述試験の過去問はある?

JNTOが公開しているのは、筆記試験の問題です。口述試験の内容は、観光庁の「全国通訳案内士試験ガイドライン」で形式や評価項目が示されています。

口述の準備は、ガイドラインで流れをつかみ、自分で観光地の説明を作って話す練習が中心になります。詳しくは二次試験(口述試験)の記事で紹介しています。

2023年度・2022年度などの問題を探す時のポイント

ここが大事なところです

探している年度のページがあるかをまず確かめ、そのうえで「その年度の試験の仕組みが今と同じか」も見ておきましょう。年度によって、試験範囲や免除の条件が変わっていることがあります。

全国通訳案内士の2023年度や2022年度の問題を探して、このページにたどり着いた方もいますよね。年度ごとに、確かめておきたいことを表にしてみました。

探している年度確かめたいこと
2026年度(最新)JNTOの年度別ページで問題と解答例を開く。いちばん今の試験に近い
2025年度・2024年度年度別ページで問題を確かめる。科目ごとに3年分そろえる時に使う
2023年度年度別ページで問題を確かめる。「通訳案内士 2023」で探す時はここから
2022年度年度別ページで問題を確かめる。この記事で確認できたいちばん古い年度
2020年度などそれより前この記事では確認していないので、JNTOのページで公開の有無を確かめる

通訳案内士試験の2020年度など、さらに前の問題を探している方もいるはずです。ただ、古い年度ほど今の試験とずれている点が増えるので、使い方には少し注意が必要なんです。くわしくは後半でお話ししますね。

2022年の試験日など、昔の日程を知りたい時は

「通訳案内士試験の試験日、2022年はいつだった?」と、過去の日程を調べたい方もいます。過去の試験日は、その年度の施行要領やJNTOのページで確かめるのが確実です。

過去の年度の日程を知りたいのは、「筆記から口述までどれくらい間があったか」をつかみたい時が多いはずです。

この記事では、2026年度の日程だけを紹介しています。2026年度は筆記試験が8月16日、口述試験が11月29日でした。翌年度の日程は、毎年JNTOが施行要領で公表します。

補足

2022年度の全国通訳案内士試験と、2026年度の試験では、施行要領に書かれている内容が違うことがあります。過去の年度の情報を見る時は、「何年度の施行要領か」を確かめるくせをつけておきましょう。

過去問は3段階で使うと効果が出やすい

先に結論

過去問は「最新年度を1回分解く」「科目ごとに3年分を解く」「間違いノートで見直す」の3段階で使うのがおすすめです。いきなり何年分も解くより、今の自分の位置を知ってから広げるほうがむだがありません。

過去問は、ただ解いて丸つけをするだけではもったいないんです。この記事では、次の3段階で使う方法をおすすめします。

段階やること目的
1. 最新年度を1回分最新年度の5科目を、本番と同じ時間で解く合格基準点との差を知る
2. 科目ごとに3年分苦手な科目から、直近3年分を科目ごとに解く出題のされ方と、くり返し出る分野をつかむ
3. 間違いノート間違えた問題を、理由と一緒にノートにまとめる同じ間違いをくり返さない
過去問を最新年度・科目ごとに3年分・間違いノートの3段階で使う手順を示した図解

1段階目:最新年度を本番の時間で解く

最初は、最新年度の問題を1回分、本番と同じ時間で解いてみましょう。2026年度の時間割は、外国語90分、日本地理30分、日本歴史30分、一般常識20分、通訳案内の実務20分でした。

解き終わったら、科目ごとの点数を合格基準点と比べます。外国語・日本地理・日本歴史は100点満点中70点、一般常識と通訳案内の実務は50点満点中30点が原則の基準点です。

『全然届かなかった…』と落ち込む必要はありません。この段階の目的は、今の自分の位置を知ることなんです。

2段階目:科目ごとに3年分を解く

次は、基準点との差が大きかった科目から、直近3年分を科目ごとに解いていきます。同じ科目を続けて解くと、「この分野はよく出る」「この形の問題が多い」という傾向が見えてきます。

たとえば日本地理なら、地図や写真を使った問題がどれくらい出ているかを数えてみる。日本歴史なら、観光地に関わる問題がどの時代に多いかをメモしてみる。こうした小さな気づきが、教材選びや勉強の順番を決める手がかりになりますよ。

3段階目:間違いノートで見直す

最後は、間違えた問題をノートにまとめます。ポイントは、正解を書き写すだけでなく「なぜ間違えたか」を一言そえることです。

間違いノートに書くこと
  • 問題の年度と科目、問題番号
  • 自分が選んだ答えと、正しい答え
  • 間違えた理由(知らなかった・うろ覚え・読み違い・時間切れ)
  • 関係する観光地や出来事を、地図や年表でもう一度確かめたメモ

理由を4つくらいに分けておくと、自分の弱点のくせが見えてきます。「読み違い」が多いなら問題文を読む練習、「知らなかった」が多いなら知識の補強、と対策が変わるからです。

3段階を1か月に落とし込むと

3段階の流れを、たとえば1か月の計画にするとこんなイメージです。仕事や学校がある方は、週末にまとまった時間を取れるかで調整してみてください。

時期やること
1週目最新年度を本番の時間で1回分解き、科目ごとの点数を書き出す
2週目いちばん差の大きい科目の直近3年分を解く
3週目2番目に差の大きい科目の直近3年分を解く
4週目間違いノートを見直し、もう一度最新年度を解いて点数を比べる

1か月後に同じ問題を解き直すと、点数の伸びが目に見えて分かります。『本当に力がついているのかな』という不安も、数字で確かめられると少し楽になりますよ。

古い年度の問題を使う時に気をつけたいこと

先に結論

古い年度の問題も練習にはなりますが、試験範囲や時事、免除の条件が今と違う場合があります。特に通訳案内の実務と一般常識は、新しい年度を優先しましょう。

『問題は多ければ多いほどいいのでは?』と思いますよね。ただ、全国通訳案内士試験は、年度によって中身が少しずつ変わっているんです。

科目・項目古い年度を使う時の注意
通訳案内の実務原則として令和7年4月に観光庁が発行した「通訳ガイドテキスト(初版)」が試験範囲。それより前の年度は、範囲の土台が違う可能性がある
一般常識前年度の観光白書や新聞の1面の時事問題が対象。古い年度の時事は、今の試験には出にくい
日本地理・日本歴史観光資源に関わる基礎知識が中心で、古い年度も練習に使いやすい
外国語読解・和訳・外国語訳・説明の4題が基準。形の練習として使える
免除の条件TOEICの点数や対象期間など、年度で変わることがある。今年度の施行要領で確かめる

通訳案内の実務は、テキストとセットで使う

通訳案内の実務は、旅行業法や通訳案内士法などの関係法令、旅程管理、旅行者の国別・文化別の特徴、危機管理の基礎が対象です。観光庁のテキストが試験範囲の原則になっているので、過去問を解いたら、関係するページをテキストで読み返しておきましょう。

テキストは第1編から第4編まであり、通訳案内の実務と関係法令、危機管理、外国人ごとの生活文化への対応、コミュニケーションと活躍の機会を扱っています。読み方のコツは通訳案内の実務の記事で紹介しています。

一般常識は、時事を今年の分に置きかえる

一般常識では、試験の前年度に発行された観光白書の主な施策や、新聞の1面などで大きく扱われた時事問題が例に挙げられています。古い年度の問題は「どんな形で出るか」をつかむのには役立ちますが、中身は今年の分で置きかえる必要があるんです。

過去問で出題の形をつかんだら、受ける年度の前年度に出た観光白書を読み、主な施策をメモしておきましょう。押さえ方は一般常識の記事でまとめています。

地理と歴史は、古い年度も練習に使いやすい

日本地理と日本歴史は、外国人観光客の関心が強い観光資源に関わる基礎的な知識が中心です。時事のように年ごとに入れかわる中身ではないので、古い年度の問題も知識の確認に使いやすい科目なんです。

最新年度から3年分を解き終えて、まだ時間があるなら、さらに前の年度にも広げてみてください。そのぶん、地図や年表に書き込める観光地や出来事が増えていきます。

よくある失敗

古い年度の過去問を何年分もくり返し解いて、一般常識の時事や実務の新しい範囲に手が回らなくなる。新しい年度を優先し、古い年度は地理や歴史の練習に回すとバランスがとれます。

科目ごとの過去問の使い方と、勉強の進め方

先に結論

過去問の使い方は、科目によって少しずつ変えるのがコツです。外国語は形に慣れる練習、地理と歴史は地図や年表と行き来する練習に使いましょう。

5科目それぞれで、過去問の使い方の目安を表にしてみました。自分の苦手な科目から試してみてください。

科目過去問の使い方
外国語4題を時間内に解き切る練習。和文外国語訳は自分の訳を書き出してから解答例と比べる
日本地理出てきた観光地に地図で印をつけ、地域ごとにまとめる
日本歴史出てきた出来事を年表に書き込み、観光地とつなげる
一般常識出題の形を知るのに使い、中身は今年の観光白書と時事で補う
通訳案内の実務解いたらテキストの該当ページを読み返す
科目ごとの過去問の使い方の違いを示した図解

科目ごとの出題形式や合格基準点は、筆記試験の5科目の記事で詳しく紹介しています。過去問を中心にした学習計画の立て方は勉強法の記事が参考になります。

外国語の過去問は「書いてから比べる」

外国語の和文外国語訳や外国語での説明は、選択肢を見る前に、まず自分で訳や説明を書いてみるのがおすすめです。そのあとで選択肢と解答例を見ると、自分の表現との違いがはっきりします。

たとえば「この庭園は季節ごとに違う景色が楽しめます」のような一文を、自分ならどう言うか書き出してみる。解答例と比べて、使えそうな言い回しをノートにためていけば、口述試験の準備にもそのままつながります。英語の出題形式は英語試験の記事でも紹介しています。

過去問と教材の組み合わせ方

過去問だけで足りない部分は、教材で補います。公式の資料としては、観光庁の「通訳ガイドテキスト(初版)」や「全国通訳案内士試験ガイドライン」があります。

それ以外の市販の対策本を使う場合も、まずは過去問で自分の弱点を知ってから選ぶと失敗しにくいです。

『問題集を何冊もやらないと不安…』という方もいますよね。実は、同じ問題を間違いノートで2回、3回と見直すほうが、新しい問題を次々に解くより身につきやすいこともあるんです。教材の選び方はテキストの選び方の記事でまとめています。

勉強の進め方に迷ったら、講座やオンライン英会話を比べてみるのも一つの方法です。特に和文外国語訳の添削や口述の練習は、相手がいると進めやすくなります。

通訳案内士ドットコム

独学に不安があるなら、講座やオンライン英会話を比べてみませんか

和文外国語訳の添削や口述試験の練習相手など、独学では用意しにくい部分だけでも講座やオンライン英会話を使うと準備が進めやすくなります。学び方の比べ方と、資料請求で講座を選ぶ時のチェックポイントをまとめました。

講座の選び方通訳案内士の講座の選び方を見る

当サイト内の解説ページに移動します。講座の内容・料金・受講期間は各講座の公式案内でご確認ください。

過去問について、よくある相談に答えます

知恵袋などでよく見かける、過去問や勉強の進め方の相談を3つ選び、公式の情報をもとに答えていきます。

「通訳案内士試験の過去問や出題傾向が分かるページを教えてください」

いちばん確かなのは、試験を行っているJNTOのサイトです。過去の筆記試験問題の一部が、解答例つきで年度別に公開されています。

市販の問題集を何冊も買う前に、まずは公式の過去問を最新年度から解いてみてください。自分に何が足りないかが分かってから教材を選ぶほうが、むだな出費をおさえられます。

出題の考え方を知りたい時は、観光庁の「全国通訳案内士試験ガイドライン」も役立ちます。科目ごとに、どんな事柄が出題されるかが説明されているので、過去問とあわせて読んでみてください。

「新しい傾向に合わせた、地理と歴史の勉強法が分かりません」

ガイドラインでは、地理と歴史は、外国人観光客が多く訪れる、または評価の高い観光資源に関わる事柄が中心とされています。歴史は、今の日本人の生活や文化、価値観につながる事柄も対象です。

傾向をつかむには、最新年度から3年分を科目ごとに解くのが近道です。出てきた観光地や出来事を地図と年表に書き込んでいくと、「どんな場所や時代が出やすいか」が自分の目で見えてきますよ。

さらに、間違えた問題に出てきた観光地を、外国語で1〜2文で説明する練習もしておくと一石二鳥です。筆記の知識が、そのまま口述試験で話すネタになります。

「昨年、外国語と一般常識に合格しました。今年は残りの科目だけでいい?」

前年度の筆記で合格した科目は、次の年度に限り免除を申請できます。外国語は、同じ言語で受ける場合が対象です。

ただし、免除は自動では適用されません。願書申請期間内に申請しておけば、今年は日本地理・日本歴史・通訳案内の実務の過去問に時間を集められます。免除の条件は免除制度の記事で確かめておきましょう。

よくある質問

通訳案内士試験の過去問は無料で見られますか?

JNTOのサイトで、過去の筆記試験問題の一部が解答例つきで公開されています。年度別のページから、言語別・科目別のPDFを開けます。

2023年度の全国通訳案内士試験の問題はどこにありますか?

JNTOの過去の試験問題のページに、2023年度の年度別ページがあります。言語別・科目別にPDFで確かめられます。

過去問は何年分解けばいいですか?

この記事では、まず最新年度を1回分、そのあと苦手な科目から直近3年分を科目ごとに解く方法をおすすめしています。古い年度は、地理や歴史の練習に回すとバランスがとれます。

2022年の通訳案内士試験の試験日は?

この記事では2026年度の日程だけを紹介しています。2022年度など過去の試験日は、その年度の施行要領やJNTOのページで確かめてください。

口述試験の過去問はありますか?

JNTOが公開しているのは筆記試験の問題です。口述試験は、観光庁のガイドラインで形式や評価項目を確かめ、話す練習で準備しましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 過去の筆記試験問題の一部は、JNTOのサイトで年度別に解答例つきで公開されている
  • 2022年度から2026年度の年度別ページを確認。2020年度などは公開の有無を確かめる
  • 過去問は「最新年度を1回分」「科目ごとに3年分」「間違いノート」の3段階で使う
  • 通訳案内の実務と一般常識は、古い年度より新しい年度を優先する
  • 過去の試験日や条件は、その年度の施行要領で確かめる
通訳案内士ドットコム

通訳案内士ドットコム 編集部

通訳案内士の仕事と資格の仕組み、全国通訳案内士試験の科目・日程・免除制度、勉強法、登録と研修、講座の選び方までを整理している通訳案内士の情報サイトです。 公式サイト

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